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想い出のマカロン日記~その12

少しずつ、回を重ねるごとにマカロンが思うように上がるようになりました。

かれこれマカロンを始めて10年くらい経った頃でしょうか?ふとした時にマカロンて何で決まりきった味しかないのかしらん?

なんでだろう?なんで?

お菓子は、いろんな組み合わせのバリエーションがあるのに、マカロンは、ここ10年間ほとんど同じメニューで代わり映えしませんでした。

ショコラ、カフェ、ピスターシュ、フランボワーズ、シトロン、オランジュ、カシス、ヴァニラ!よくもまぁ、この飽きっぽい僕が同じメニューのマカロンを作りつづけてたものです。

何か、マカロンのフィリングは、変えてはいけないものみたいな感じがあったのかも知れません?またマカロン自体が珍しく、そんなに売れる商品でもなくて、気が向いた時に作っては、ショーケースに少しだけ並べるような感じだったので、マカロンが売れるはずもないんだけどね!

今みたいにマカロンが脚光を浴びるなんてその頃は想像できませんでした。その頃ときたら、マカロンなんて食べた事のない人たちばっかりで・・・。

マカロンを試食してもらっても反応は、甘ーい!あまーい!がほとんどでした。

中には、勇気づけられる評価もありました。甘いけど後味がくどくない!これには、救われた思いでした。

甘い=不味いって言われてるのと同義語です。これはすごくショックです。

でも僕は、分量をいじる事は、絶対したくありませんでした。僕の中に沢山の大好きなフランスのお菓子があります。

その中で今でも、20年以上配合をいじらないお菓子が有ります。それは、僕が菓子職人を目指してから憧れ続けたお菓子でもあるのです。フランス菓子にのめり込んだきっかけを作ったお菓子です。そしてこのお菓子たちへの敬意とフランスに対する尊敬の念でもあるのです。

オペラキャフェ、シブースト ポンム 、マカロン パリジャン。

これが僕の中にある大切なお菓子です。ルセットをいじる気は今でもこれからもないでしょう。オペラは、混沌とするキャフェとショコラのお菓子です。全てが力強くて僕の心に迫り来るものが有ります。予断ですが、今でも屈強な石造りのオペラ座を見た感動は忘れません。

シブースト ポンムは、カラメリゼされたカスタードのムース、酸味と甘味の強いリンゴのソテーそしてフラン生地、土の香りや発酵バターや粉の焦げた香りのする力強い折パイ。どれもが主張しあいながら、一つの味を作り出している。僕の味覚や香りの常識を超えたものでした。でもどこか懐かしく朴訥で温かい人の手の温もりを感じるお菓子です。

マカロン パリジャンは、少しだけ歯にあたる緊張感のある歯ざわり、そして中の生地の対比する柔らかさ、そして個性の強いクリーム。こんな小さなお菓子の中にフランスの全てがあるんじゃないかしら?と思うくらい、ショッキングなお菓子です。

話を元に戻します。

パートの部分の配合はいじりたくない!でもこれじゃーみんなにマカロンの美味しさを分かってもらえない!

どうすりゃいい?

ふん!!

しょうがないじゃん!フランスのお菓子だもの甘くてあたりまえ!

うーーーん!

きっとこの美味しさは、日本人にわかんないんだ!フランス人なら分かってもらえる!

こんな葛藤を繰り返す日々でした。

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