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想いでのマカロン日記~その16

柚子の話は、このくらいにしておきます。

柚子で、フランスの呪縛からとき離なたれた僕は、伊予柑や胡麻、和栗など日本的な素材を探しては、マカロンやお菓子に試していきました。創造も一のつきっかけで、箍が外れたように、何にもとらわれることなく自由な発想が湧いてくるようにになりました。

ただ、僕の中にある、この素材がフランスにあったらフランス人のパテシェは、どのように解釈してマカロンなどに使うのだろう?が僕のマカロンなどに和素材を使うルールです。

フランス的な手法、創造がなければ、和菓子との境目がなくなってしまい、なんでもありが許されてしまいます。

例えば、抹茶のお菓子にあんこが上に乗っかって、木の芽が乗ってるなんてことは、素材の相性は良くても僕のフィルターは通れません。あくまでも、この素材を調味する事が大切で、組み合わせの妙みたいな表現を心がけています。

抹茶の話が出てきたので、僕が嫌いだった理由をついでにお話します。

子供の頃から、抹茶飴や茶そばが大嫌いでした!!

埃くさくて、青虫をを踏み潰したような匂いが僕は、許せませんでした。今も嫌いかって?

今は、大好きです。

今までにも抹茶のお菓子は、事あるごとに作ってきました。抹茶とチョコレートとプラリネのお菓子やホワイトチョコレートと抹茶のジュレのお菓子。どれも評判の良かったお菓子です。

でも僕は、心から美味しいと思えませんでした。それは、抹茶が美味しいと感じなかったのが一番の理由でした。

抹茶ってこんなに美味しくないの?こんなの作法もうるさいし、みんなありがたがって飲む方がおかしい!

僕が、今のこの抹茶に出会うまでは!

人が本物を知らないというのは、ほんとに不幸だという事を実感しました。それらしい香りや味のするものを作り手が本物だと信じて使うことの屈辱感を・・・またこれを知らないまでも製品にして販売する。

僕は、作り手として恥ずかしい事だと今でも思っています。それぞれのお店の事情によって使用できる素材の原価は違ってきます。最高のものをつかえるお店もあるし、そうでないお店もあります。

でも本物の味や香りを知っておく事によって、その味に近づける努力をしようとするのが作り手の良心だと僕は、思っています。

僕は、この抹茶に出会ったことで、素材への敬意と本物を知らないまま、美味しくないものと判断してしまう愚かさに気づかされた気がします。

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コメント

こんばんは。yukiです。お分かりでしょうか?
全国いろいろな所を飛び回っていらっしゃるんですね。
小代さんのいろいろな思いや感じたことが伝わってきて、楽しく見させてもらってます。
昨日はグルメな友達に、川端のアルデュールを紹介したらとても気に入ってくれてました。なんだか私もうれしいです♪
ブログ見てたら、アルデュールのケーキを食べたくなってきちゃいました!またおじゃまします。

投稿: yuki | 2006.09.17 02:27

YUKIさん、コメントありがとうございます。
大丈夫です。ちゃんと分かってますとも。紹介までして頂いていつもありがとうございます。是非またおいでください。新作の秋のケーキもだいぶそろいだした頃です。お待ちしております。

投稿: syodai | 2006.09.18 20:34

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