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折りパイの話!

秋も深まるにつれて、ショーケースの周りも茶色やアースカラーの商品が並び始めます。

夏の間は、パステルカラーの商品が並んでたショーケースも落ち着いたトーンに変わります。

この時期からが僕は、一番好きな季節になります。

最近は、どこのお菓子屋さんもほんとに手の込んだお菓子を作ります。小さなお菓子の中に自分の思いのたくさん詰まった複雑なお菓子。

こんな傾向が、かなり長い間続いているような気がします。何か変えなくちゃ!人と違うもの作らなくちゃ!だから何層にもなったお菓子なんてのが、だんだんエスカレートして、ほんとに複雑なお菓子が増えすぎました。

もちろんアルデュールにもこの傾向のお菓子はあります。

でも、僕が本来好きなお菓子はオーブンと戦った焼きっぱなしのお菓子に惹かれます。

果実や木の実なんかと一緒に焼きこまれたタルトパイ菓子!

そう今の時期からは、パイのお菓子が増えてきます。

何層にも折られた、パイはオーブンの中で熱と水分とバターと粉の力を借りて、僕等の想像以上の変化を見せます。

若い頃は、この形の変化と香りの変化がたまらなく好きでした。二日酔いの時意外(笑)

むくむく、膨れ上がってくパイの躍動感!

粉とバターの焦げ行く匂い!

たまらない!

早く焼き上がれ!直ぐにでも食べたい!

黄金色に焼き上がったパイ

しっかりキャラメリゼされたパイの香りは脳天をしびれさせます。

ショーソン ポンムにしてもピティビエにしても、アリュメット マロンにしてもミルフィーユもなんでこんなに心躍らせるんだろう?

僕は、パイのお菓子にフランスの力強さや朴訥さ、土と太陽、自然全てに感謝する気持の表れがお菓子に姿を変えたように感じることさえある。

こんなに単純な構成なのに、不思議な力がみなぎって。

秋も深まる頃には、その誘惑にかられショーケースの周りにも火と勝負した黄金色のパイ菓子が並ぶ。

華やかさが心情みたいに思われがちなフランス菓子ですが、本来の姿はこんなところにあるのではないでしょうか?

僕もそうですが、多くのパテシェはこの単純な火との勝負をしたお菓子が売れる事に喜びを感じているような気がします。

だってごまかし様のない、研ぎ澄まされた感覚と自分の腕だけが頼りのお菓子ですから、完璧に焼き上がった時の喜びは、何にも変えがたい幸せを感じることが出来るんですもの!

ビヤン キュイ!!(素晴らしい、焼き加減)

この言葉を、ひたすらに求めて・・・。

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