« 新作冬のマカロン | トップページ | 想い出のマカロン日記~その21 »

毎年、毎年?

今年も、早いものでクリスマスの季節です。

ちょうど今の時期から、僕等の仕事のピークの状態が三月過ぎまで続きます。

お歳暮、クリスマス、お正月、ガレット デロワ、バレンタイン、ひなまつり、ホワイトデー、桜……

走り続けます。走り続けます。走る。それでも走ります。

途中で息切れしそうになります。

でも走らなくちゃ!!

若い頃は、この時期になると何でこの職業選んだろう?

なんて考えるのは、しょっちゅうでした。

若い頃は、もちろん体力には自信はありました。でも体力勝負は当たり前なんですが、それだけじゃ勤まらないのが、この仕事です。

体も出来あがった大人の体じゃないし、仕事の流れが体で理解出来てないから、無駄な動きも多いし、余計な力が入ってるからキツさが倍増します。

体力的にも精神的にもくたくたになっていました。そんな状態の時に、なんで俺って菓子屋になったんだろう?

キツイナー!キツイ!

体が、ぎしぎしときしみます。この場所から逃げ出したいなんてのも・・・・。

でもこのキツさや、苦しさを乗り越えるとかなり精神的にも体力的にも成長します。

僕が、そうだったように今の若い子達も同じようにキツいはずです。

ARDEURでも、脱落しそうになる子は、何人か出てきます。でも話す事は、毎年おなじような事を話します。

自分が、なんで菓子屋になりたいと思ったのか?振り返って考えてみなさいと・・・。

親元離れる時に、どんな思いだったのか?

両親が、一生懸命働いたお金で学校に行かせてもらって、それをむざむざと、自分の意気地のなさを棚に上げて捨ててしまう。

本来ならば、これからは、働く事によって両親やお世話になった方々や、社会に返さないといけないんだよ。

いつまで、親にに頼っていくの?

自分で活きる事を選択してこそ価値のある人生は得られると思うんだけど?

話は、余談になりますが、帰省とか反省に使う「省」は、かえりみるとも読みます。そう!自分が何か目標を立てた時の、初めての気持ちや両親の元を離れる時にどんな気持ちで家を出てきたかを忘れない為の「省」。省みる事が大切なんだよなんて話したりもします。

今逃げても次の壁は、また必ず繰り返し同じような状態で君の前に出来るんだよ。そのときもまた逃げるの?

今辛抱なんて言葉は、ほんとに使わなくなってきたけど、大切な事だよ。辛抱する事によって人間は、成長するし、多少なりとも社会の役に立つんだよ。

辛抱で思い出すのが、松下幸之助さんの話を思い出します。

最近は、辛抱と言う言葉が古臭いように言われてるけどな、僕はそうは、思わんのや。

車も芯棒がなければ、ちゃんと走らんやろ?

人間もそうなんや、辛抱せないかん時は必ずあるもんや。辛抱が人を育てる事があるんやで。

松下さんらしい、表現で芯棒と辛抱を例えられました。

また、

松下さんの人柄を表す有名な話ですが、お客さんに松下電器は何を作ってる会社ですかと聞かれたら、松下電器は、人を作ってる会社ですと答えるようではないとあかんで、そして併せて電気製品を作っておりますとお答えしなさい生前よくお話されたそうです。いかに松下さんが人を大切にされ、教育に心血を注がれたかわかるエピソードです。

このような事を話されたのを思い出しながら、自分の子供と変わらないくらいの年齢のスタッフに話します。そしてなるべく脱落する子を出さないようにします。

電器作りも、お菓子作りも人在ってこそです。

今のまま辞めてしまったらこの職業の嫌なところや、辛くキツい事ばかりが思い出に残ります。

せめて、作る喜びや自分が作った商品を愛でる気持ちが生まれるまで頑張れば、後は、ほっといても続きます。

この時期になると、やめたくなる若いスタッフがたくさんいると思います。せめてもう少し頑張ってみてください。今このキツさを乗り越えれば、自分が描く、パテェシェに近づく事になります。

辛抱強く、粘り強く、諦めずに。地道な日々の仕事の繰り返しが、憧れのパテェシェへの唯一の近道です。

ジャンドゥジャ

|

« 新作冬のマカロン | トップページ | 想い出のマカロン日記~その21 »

コメント

TBありがとうございました。
クリスマスが近づくと、毎年、カタログを見比べながらどれにしようかと楽しみながら迷ってます。
スイーツ好きにとって、クリスマスとバレンタインは2大イベント!冬はワクワクします。
でも、その裏では、パティシエさん達は大変なシーズンを過ごしているんですよね(-_-;)。
お疲れ様です!!!
「もうケーキなんて見たくない」「チョコなんていやだー」と思うこともあるとは思いますがw
私の幸せなひとときはパティシエさん達のがんばりなしではありえませんっ!
今年もがんばってください!

投稿: Lann | 2006.12.14 11:05

Lannさん、温かいコメントありがとうございます。
アルデュールのお菓子を食べて笑顔になってくれる人がいると思うと色々なことを乗り越えられます。
クリスマスもバレンタインも甘いひと時を演出するお手伝いができるなら幸いですね。

投稿: syodai | 2006.12.20 10:36

埼玉在住のものです。

福岡に住む友人から「おいしいもの」といって、プレゼントされたのARDEURのマカロン。一口食べて
(今までのマカロンって・・・)
と愕然としました。

友人からのマカロンが届いた翌日には、自宅用のマカロンを16個オーダーさせていただきました。年末の非常にお忙しい時期にもかかわらず、パテェシエのかた、そして対応して下さった軽部さんのおかげで、元旦に家族みんなで大切に今、マカロンいただいております。
やはり、すっごくおいしいです。

ARDEURのマカロンには「愛」がこもっています。
本当にかみしめる程に、食べるほどに、その「愛」が伝わってきます。

これからの季節、スタッフのみなさん、そしてパティシエのみなさん、大変な時期をお迎えになることと思いますが、私のようにARDEURの「愛」のこもったお菓子を心待ちにしている人がたくさんいらっしゃると思います。

大変だと思いますが、埼玉からも応援させていただきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今回は本当においしいマカロンありがとうございました。

投稿: モットン | 2007.01.01 10:54

モットンさん、温かいコメントありがとうございます。
コメントの返信、遅くなって申し訳ございません。クリスマスも終了し、年始行事もひと段落しました。
今年もARDUREをよろしくお願いいたします。

2月のバレンタインデイの時期に合わせて、青山スパイラルに出店いたします。ぜひ足をお運びください。

投稿: syodai | 2007.01.10 10:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/191151/12755929

この記事へのトラックバック一覧です: 毎年、毎年?:

« 新作冬のマカロン | トップページ | 想い出のマカロン日記~その21 »